タクシー業界の隠語
タクシーに乗った時、無線が運転手さんが聞きなれない言葉で話している場面を見かけたことはないでしょうか?
実はタクシー業界には隠語が多く存在し、それらを使って運転手さん同士が会話をしているのです。
どんなやり取りをしているのかちょっと気になりますよね。今回はタクシー業界の隠語6選を紹介します。
1. 20
ドライバーさん達の会話で「昨日、20を乗せてさぁ・・・」これはどのような意味なのでしょうか。
「20」はヤクザ風の客を意味する隠語です。つまり、ヤクザ風の客を乗せてしまった話しをしているわけですね。
ヤクザ→893「8+9+3=20」から来ています。
2.ワカメ
「5号車、これからワカメにします」などと使われる隠語。
これは回送=海藻(ワカメ)というダジャレから来ていて回送タクシーのことを意味しています。
3.ネギ
これはお客さんからの苦情を意味する隠語です。
京都の九条地域で生産されている有名な九条ネギがありますが苦情=九条というところから来ています。
4.工事中
警察の取り締まり中(ネズミ捕り)という意味で使われる言葉。「青梅街道、杉山公園交差点付近で工事中です」などと使われます。
本当の道路工事は本工事と言います。
また、タクシー会社によっては感度不良、落下物注意と言うこともあるようです。
5.大きな忘れ物
これは大きな事件を起こし、タクシーで逃走した容疑者のこと。警察からの協力要請が無線で流される場合に使われます。
「大きな忘れ物です」の後に「持ち主はTシャツにジーパン姿の20代、痩せ型の男性のお客様で〜」などと持ち主の情報が流れてきたらそれが犯人の情報だと言うことです。
6.カバンの忘れ物
これは不審者を乗せてしまった際に運転手さんが無線で出すSOSのサインです。
また、タクシードライバーさんの身に危険が迫った場合、犯人にはわからないように秘密のスイッチを押して行燈を赤く点滅させたり、「SOS」や「助けて」と表示させて一般車や歩行者等に発報します。
おもむろに運転手さんが「無線でカバンの忘れ物です」と言ったらそれはあなたが不審者と思われていると言うことを意味します。